ケヤキの剪定と芽摘み
ケヤキは春の成長が早く、枝が徒長し樹形を崩してしまうことがあります。
細かく枝のついた綺麗な箒立ちの盆栽に仕上げるためには、剪定と芽摘みは欠かせません。
適期は?
剪定の適期は、3月下旬位からですが、徒長してくる枝は6月までの間に早めに切った方が良いでしょう。
芽摘みは、葉が増えてくる4月位から秋まで、飛び出てくる芽を手で摘み取ります。
実生1年目のケヤキも、葉が7枚以上になる頃(6~7月)に枝分かれしている先端の芽を摘むことで、枝の数を増やすことができます。このとき、下の葉は4枚くらいは残す必要があります。
今回、実生3年目のケヤキの剪定を行います。
このケヤキは生育が悪く、枯れそうなため、1年目は芽摘みも行わず、2年目も1度だけしか剪定しなかったため、枝が粗い状態です。
そのため、葉が大きくなり、細かな葉が魅力のケヤキの魅力が出ていません。
リカバリーのため今回作業を行うことになりました。
作業日が5月23日と遅いですが、葉が増えてきたのでこのタイミングで、徒長した枝の剪定と芽摘みを少し行います。
上の写真のように、明らかに徒長し枝が増えていないので、最後の枝分かれから少し上の部分を切ります。
同じような、徒長枝を切り全体の形をそろえていきます。
また、大きくなっている葉はついでに葉刈りしときます。
芽摘みは、上の写真のように、新芽を手で摘み取ります。
以上、剪定と芽摘みを行い3年目からのリカバリーを行いました。
箒立ちとして、形になるには遅すぎるかもしれませんが、数年後の樹形を考えてこまめに剪定、芽摘みを行いたいと思います。