ハナモモ(花桃)の挿し木
ハナモモは幹の成長が早いことと、枝の数を増やすのが容易ではないことから樹形を見栄え良く保つのが難しいように感じます。
しかし、3~4月に赤いキレイな花を咲かせ見る者を楽しませてくれます。
個人的に好きな花物盆栽です。
白やピンクの品種もありますが、赤い花が早春の青空に映えます。
下の写真は庭木の花桃です。
今回、この庭木から盆栽用に挿し木を行っていきます。
ハナモモ挿し木の時期
挿し木は、花が終わり梅雨に入る前の5月くらいが良いでしょう。
今回は天気も良く気温が上昇していたので4月下旬(実施日は令和2年4月26日)に挿し木を行いました。
ハナモモ挿し木の方法
花が散った後、少し太めの枝を枝切ハサミで切ります。
この際、末端の細い枝は使わないので切り落とします。
また、葉は数枚残すだけで、切り取ります。
先端は、より多く水の吸収できるように下の写真のように、ハサミで両側から鋭角に切ります。
切った後は、切断面をすぐに水に漬けて水を吸い上げさせます。
切断面が乾燥すると、発根率が下がるので切断後早く水に漬けれるように切る前から水を容器に入れておきます。
水につける時間は30分~1時間です。時間をかけすぎても、発根率が下がるように思われます。
ハナモモの挿し穂を土に挿す
水につけた後、発根促進のためのルートンを切断面につけます。
つけなくても、発根することもありますが、ルートンは安価なのでここは迷わずつけるべきです。
挿す土は、鹿沼土、赤玉土どちらでも良いかと思いますが、鹿沼の方が発根が良いとのことです。
あまのじゃくな当方は赤玉土に挿していきます。(本当のところは鹿沼土を切らしていたから・・・)
挿し木後、活着さえすれば、ハナモモの成長は早く翌年(翌々年になることもあるが)から花を楽しむことができます。
下の写真は、今回同様に庭木から昨年挿し木したハナモモが今年の3月開花したところです。
開花したハナモモは、鉢に植え替えて盆栽として育てていきます。