姫リンゴ開花から結実のために

当地方では、4月頃から姫リンゴの開花が始まります。

下の写真は令和2年4月21日撮影です。満開を少し過ぎたあたりです。

姫リンゴの花
姫リンゴ結実、花、方法

姫リンゴは盆栽のなかでは比較的大きな実をつけるので、できるだけ結実させたいと思います。

結実のためには、受粉が必要ですが、姫リンゴ単独では着果率が低いとされています。

難しい言葉では、自家不合和性と呼ばれる性質です。

林檎の品種では、多く見られる性質らしく、リンゴ農家が人工的に受粉作業しているところをテレビでごらんになった人も多いのではないでしょうか?

着果(結実)率をあげるにはどうすればよいの?

姫リンゴの開花の時期に、海棠などの近隣種を近くに置くことで着果率を上げることができます。

(当方は海棠の木を所有しており、海棠の盆栽も多く、開花の時期はすぐそばに置いているので自然交配でも十分結実します。)

下の写真で、大きな鉢がヒメリンゴ小さい2つがカイドウです。姫リンゴの右手に海棠の木があり写真右上にちらり白い花もみえます。

並べてみると同種だけあって、花は区別がつかないほど似ていると思います。

より確実に結実させるには・・・

虫や鳥による自然に交配に任せるだけでなく、確実性をあげるために人口交配を行う方が良いでしょう。

姫リンゴとカイドウなどの近隣種の開花時期、できれば風の穏やかな晴れた日の方が作業しやすいです。

方法は、ぼんてん(耳かきの反対側についているフワフワの白い綿のような物)や綿棒を使い、花の花粉をこすりつけ

姫リンゴの花に付着させます。

秋に実が緑から赤に染まって大きく膨らむヒメリンゴを鑑賞するのは楽しいものです。

ぜひ、試してみてください。

ケヤキ

前の記事

欅 ケヤキ 直根切り