欅 ケヤキ 直根切り

前回、欅の軸切り挿し芽を行いましたが、今回は直根切りを行います。

直根切りとは?

盆栽を育てる際、大きな鉢で育てるとどんどん大きく育ちますが、それは、鉢植えであり盆栽とは呼べないとの考えがあります。

盆栽では定期的な植え替えの際、太い根を切り細かな根を多く育てることで小さな鉢でも育てることができます。

ミニ盆栽として育てるのであれば、早い段階で太い根を切る必要があります。

直根切りの時期は?

軸切り挿し芽と同時期の4月くらいになり十字の葉が開いたころが良いです。

地域差もあるので、寒い地域だと5月以降になる所もあるかと思います。

下の写真は、4月14日撮影したものです。

今年の2月に発芽した欅は4月には、直根が伸びてきているのが分かります。このままでは、縦に根を深く張るようになり深い鉢などで管理しなければならなくなります。

また、直根以外の根は細く短くなるため後で直根を切ろうとしても、うまく育たない可能性もあります。

直根切りの方法

下の写真のように、地面にかくれていた直根3~5センチ位下で切ります。切る位置の上部には数本横から側根が伸びている必要があります。

切るのは、カミソリやカッター、ハサミなどを使用します。

今回はカッターを使用しました。

切った後は、ほかの欅の直根切りをする間に水を吸わせます。

ルートンなど発根促進剤を使用してから、土に挿します。軸切り挿し芽と違い根が残っているので、ルートンは無くてもいいです。

土に挿す

赤玉土に挿していきます。挿す前に土に水を含ませ、挿す位置に3センチ程度穴を棒であけます。

欅は直幹の箒立ちにしたいので、できるだけ真直ぐ挿していきます。