黒松 軸切り挿し芽
軸切りを行う理由
種から育てる黒松は最初の数年はヒョロヒョロ伸びていきます。
文人や懸崖などの幹の部分が長い樹形は軸切りしなくても良いかもしれません。
模様木などでは、立ち上がり(枝の分岐部)の低く重心の低い方が、黒松の重厚感・迫力が出ます。
取り木にして、立ち上がりを低くする方法もありますが、最初に軸切り挿し芽する方が後々、思い通りの樹形を作れるようになります
軸切り挿し芽の時期
下の写真は、昨年11月取り蒔きしていた、黒松の苗です。
発芽後、4月くらいまではそのまま水遣りのみ行います。
幹になる部分が赤くなり、少し硬くなってくると軸切り挿し芽ができます。
今回、4月5日挿し芽を行います。
方法・使用する道具
軸切りを行う刃物と挿す段階で発根率を上げるためにルートンを使用します。
発根を良くするには切り口がつぶれないように、鋭く切る必要があります。薄く清潔な刃、カミソリやカッターナイフなどが適しています。
スコップなどを使い、黒松の苗を根から掘り出します。
切る場所
上の写真で、幹の途中で色が白っぽい部分が分かるかと思います。
その部分を軸切りしていきます。
ためらいなくスパッと切っていきます。
切った挿し芽は30分程度水に漬け水を吸わせます。
土に挿す
土に挿していきます。土は底の方は砂利、上は赤玉土の小粒を使います。
挿す前に土に水を含ませ、挿す所に棒で穴を1cm位あけます。
水を吸った挿し芽の先に発根促進のルートンをつけて、まっすぐ挿します。
挿した後は、風があまり当たらないところで保管します。
当方はビニルハウス内で保管しています。
ひと月もすると根を張るので5月頃には、屋外で管理できます。