紅葉 (モミジ) 針金掛け

モミジなどの雑木盆栽は、模様木にすることで、重心を低くすることができ腰高にならずに見栄えが良くなります。

できるだけ、幹の根元から曲げていきたいところですが、幹が成長しすぎてからでは曲げていくのが大変です。

今回は、2年目のモミジの針金掛け、曲げを行っていきます。

写真で分かるように、ヒョロヒョロと伸びてます。

針金掛けの時期

針金掛けの時期ですが、モミジは梅雨の前できれば4月に終わらせるようにしています。

モミジの植え替えは2~3月。葉刈りは5~6月なので、4月に行っています。

針金選び

幹の太さに合わせ、針金を選びます。

幹の太さの1/3~1/5位の銅やアルミの針金を使用します。

松柏類は銅の針金が良いとされていますが、雑木はアルミの方が安価で扱いやすいので当方はアルミを使用しています。

アルミを樹の高さより少し長く切り、幹の近くに、針金を突き立てます。

固定の為なので、少し深く(5cm位)埋まるくらいです。

次に、針金を幹に巻き付けていきます。

まだ、幹が柔らかいので、写真のように間隔を少し開けても、十分曲がりますが、太い幹や枝を曲げる際は、間隔を短く、針金の太さも太くしていきます。

模様木 幹を曲げていく

曲げたい部分を針金ごと曲げていきます。

左右だけでなく前後のバランスも考え、立体的に曲げていくことが重要です。

そうすることで、平面的な盆栽から奥行きを感じられる盆栽になります。

いきなり、大きく曲げていくと木の負担が大きく、水を吸い上げる導管を傷める危険もあるため今回は、このくらいの曲げにとどめ、後日、もう少し深く根元から曲げていくことにします。

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